「浅草キッド」鑑賞記録
こんにちは、ふらっとです。
今回は、Netflixで配信されている「浅草キッド」の鑑賞記録です。
あらすじ
昭和40年代の浅草。大学を中退後、たけし(柳楽優弥)は「ストリップとお笑いの殿堂」と言われる浅草フランス座に転がり込み、「幻の浅草芸人」と呼ばれていた深見千三郎(大泉洋)に弟子入りする。東八郎や萩本欽一など、お茶の間を席巻していた大人気芸人を育てた深見の下で、たけしは大成することを目指し笑いの修行に勤しんでいた。しかしテレビが普及するにつれ、演芸場の客入りは減る一方だった。
感想
芸人ビートたけしのサクセスストーリーを描いた物語です。
1970年から1980年代の時代性についてよくわかる作品で、移りゆく時代の中で自分の信念を貫くことがどれだけ難しいか、ということを深く考えさせられました。
世の中にテレビが普及していく流れの中で、コントという自分の道を貫こうとする深見と、流行している漫才の道で新しい時代を切り拓こうとするタケシが対比されています。
深見が座長を務める浅草フランス座が衰退していく一方で、タケシは漫才の道で成功を修めます。タケシの成功には、かつての師匠である深見の教えが刻み込まれていた背景があった、という結末です。
個人的には、浅草フランス座が持ち直すことができなかったのが悔しかったですね。サクセスストーリーであることは明らかだったので、タケシは成功していくんだろうなーと思って観ていましたが、深見が別の仕事に就かざるを得なくなったところはとても切なかったです。どんなに才能があっても、その時代時代で世間から求められていることに応えていかなければ道はない、ということを思い知った気がしました。
良くも悪くもよくあるサクセスストーリーで、そこまでメッセージ性は感じませんでした。
柳楽優弥さんをはじめとして、出演者の方々の演技はさすがでした。